ちんちんの取扱説明書が欲しい
こんな話が続いてしまいますが・・・。
2人の男児を生んでみて、切に思ったので書いてみます。
取説、無いんです
長男を産んだ時、一応人並みに育児書とか育児雑誌を読んだのですよ。
赤ちゃんの生態とか、お風呂の入れ方とか、色々書いてあるので初心者にはとてもありがたいものでした。
果ては2人目の産み分けにまで言及している育児書までありました。
なのに!
ちんちんの取り扱いについて触れている本が無い!!
正直自分に無いものなので一番解らないことなのに!
いいんですよ、何にもしなくていいのなら。
我が家も実際1歳くらいまで、何の疑問も持たずにそのままにしてあったし。
母の悩み
私は母子家庭で育ちました。
弟が1人いるのですが、彼が中学生になった頃、すでに家を出て一人暮らしをしていた私に電話で母が相談してきました。
「あの子、ちんちんちゃんと洗えてるのかしら・・・。皮とか・・・むけてのかな?本当だったらお父さんとかに教えてもらえるんでしょうけど・・・私が教える訳にもいかないし。でもちゃんと洗わないとよくないんでしょう?」
いや、知らねーよ?!
何で私に言うかな?っていうか絶対それ弟に言わない方がいいよ!なんかデリケートな年頃だし。
そう言って一旦電話を切ったのですが、真剣に悩んでいたようだったので当時の彼氏(現在の夫)にそのまま相談しました。
回答→「いやいやいやいや、親に教わった覚えなんてないよ?母親なんて論外だよ。そんなの母親から言われたらトラウマになるよ。ほっとけばいいよ!勝手にするよ!!むしろほっといてやってくれよ、会ったことないけど!」
そのままそれを母に伝えました。
そして母になった私の悩み
長男をお風呂に入れている時に、↑のことを思い出しました。
そういえばそんなこともあったっけ・・・。
でも、じゃあ、いつ、洗い方を覚えるの?
っていうか皮(包皮)っていつむけるの?海外だと割礼?とかあるんでしょう?
考え始めたら気になって気になって、検索、検索。
包茎とか包皮炎とかむきむき体操とかステロイド使ってむくとかむかなくてもいいとかとにかく色々、色々。
諸説アリすぎてもう大混乱です。
夫は「何もしなくてもいい!」の一点張り。
でも、でもね。包皮炎とかあるんだよ?痛いとかわいそうじゃん。
包茎で年頃になった時、親にも言えず一人で悩む位なら今やってあげられることはしといてあげたいじゃん。
支援センターで講話
そのまま何もできずに長男が1歳になった頃、遊びに行っていた子育て支援センターで、「男の子がいるお母さんが対象の性器・性教育に関する講話」がある、とのことでこれはタイムリー!とすがるような気持ちで参加してきました。
子供を遊ばせながら、30分位の講話だったのですごく詳しく、というわけではなかったのですが、かなり具体的に、気になることを教えて頂きました。
内容
子供の体は子供自身のもの、お母さんのものではありません。
特に「口」「胸」「性器」は「プライベートゾーン(自分だけの大切な場所)」=自分以外の人が許可なく見たり触ったりしてはいけないところ、なのです。
と、まずは性教育の話からスタートしました。
親自身がプライベートゾーンを大切に扱うことで、子供自身にも大切さを認識させるのが重要だそうです。
この大切さを認識する、ということは性被害にあわないようにするための教育でもあるんですって。
これを踏まえたうえで、ちんちんの取り扱いについてです。
- 今は全部むけていなくても、むこうとした時に亀頭の一部が見えていれば大丈夫
- お風呂の時に毎回「①むいて」「②(シャワーで)流して」「③戻す」をすること
- 3歳くらいには自分でできるようにする
1について、長男も次男も1歳の時点では亀頭は全く見えない状態でした。なのでちょっと焦りました。
2について、講話中に素振り(?)をしました。私も他のお母さんたちも真剣でした。「アン・ドゥ・トロワ」みたいな感じで「むいてー、流してー、戻すー!はい、そんな感じです。必ず皮は戻してくださいねー!」と。あとから思い出すとちょっと笑えました。
3については、前述のプライベートゾーンの考え方からです。そうそういつまでもお母さんにやってもらうようでは「自分の体は自分のもの」という気持ちが芽生えないので、なるべく3歳くらいで自分でできるようになると望ましい、とのことでした。
実行してみた
夫にも講話の内容を話したら納得・協力してもらえることになりました。
長男が1歳の頃に講話を聴いて、実行。
現在長男5歳、次男2歳です。
長男は1~3までクリアしています。
次男は1と2のみクリア。あとは自分でできるようになれば完了です。
最初は全然先っぽが見えなくて、でも無理はしないように、とのことだったのでむいてみて皮がちょっと赤くなったらやめる、というのを繰り返しました。
今は2人とも半分くらいは包皮がくっついたままですが、ここからはそれこそ「勝手に」してくれるでしょう。
思春期に「あの子、洗い方わかるかしら?」なんていう心配もしなくて済みます。
こぼれ話
前回の記事で次男のたまたま行方不明事件について書きました。
もともと次男は、ちんちんの付け根のあたり一帯がものすごーくぷよぷよしています。
私の母が心配して「水でも溜まってるんじゃない?長男の時はこんなことなかったような気がする・・・」とよく言っていたのですが「何水だよ?!」とか返して終わっていました。
騒動でまじまじと次男のちんちん周りを観察した時にやっぱり気になったので、見比べようと思って長男に「ちょっとちんちん見せてー」と言ってしまいました。
夫から秒でツッコミが入りました。「ちょ・・・待て!!」
そうだった!プライベートゾーン!!
振り返ると「えー・・・いいけどー」とちょっとうれしそうにズボンとパンツを降ろした長男が!!そうね、そういう年頃よね。お母さんが悪かった。
「やっぱりいい!しまいなさい!!他所で知らない人に言われても絶対見せちゃダメだからね!」慌てて再教育です。
次男のぷよぷよは泌尿器科の先生に聞いたら「肉です。」とのことでした。
そんなとこにも肉がつくんですねー。でもってそこに睾丸が埋もれちゃったわけですねー。
確かに次男は長男よりもぽっちゃりしていますので、納得。
まとめ
長男のちんちんはもう私が触ることは無いと思われます。
次男もあと1~2年かな。
子供本人も嫌がるだろうし、嫌がってくれないと困るし。
お風呂もそのうち別々になればもう見ることも無いでしょう。
ほんの数年のことだけど、ほんの数年のことだからこそ、ちんちんの取扱説明書が欲しい!と心底思いました。
自治体によってはそういったハンドブックをくれるところもあるみたいですが、うちは無かったです。
講話があることもごくごく一部の人しか知らなかっただろうし、たまたまその時だけやったみたい。
もっと手に入れやすい形で、子供のちんちん情報が得られるようになってくれたらいいのに、と思いました。