NISA枠の活かし方 優待株を買うのはちょっと待って!
2014年から始まったNISA(ニーサ)=少額投資非課税制度。
売買益・配当益に対して本来課税される約20%の税金が非課税になる制度です。
2016年には非課税枠が100万円から120万円に拡大され、更に未成年者用にジュニアNISA(非課税枠80万円)が始まりました。
そして今年2018年からはつみたてNISAという制度も始まっています。
私も2014年からNISA口座を開設し、恩恵を受けています。
最初はよくわからない状態で使い始めたのですが、4年経ち、なんとなくどういうものか理解出来てきました。
今のところ私にとっては得しかありません。
得しかないのですが、最近その得の大きさが、使いどころ次第で変わってくるなぁと感じています。
※以下、現物株についてのみの話になります。
まずはフォーイグザンポー(for example)
先日株を売却した時の記事です。
この中で売った2銘柄のうち、エレコム(6750)は特定口座(課税)、西松屋(7545)がNISA口座(非課税)です。
エレコム(特定口座)の売却益に対して税金がかかったので、こんな感じ。
特定口座だと丸で囲んだところが丸々税金で持っていかれる訳です。
更に、私が使っている証券会社はNISA口座だと手数料0円なので隣の「手数料/諸経費等」の250円もかからないことになります。
で、西松屋(NISA口座)がこう。
素晴らしい!手数料0!税金0!
今回の場合は売却なのでNISAの枠はもちろん消費しません。
・・・はい!ここ↑です!!これ、逆だったら良かったんじゃない?
もし、エレコムがNISA口座であれば約2万円の税金は払わずに済みました。
もし、西松屋が特定口座であっても、税金は3000円で済みました。
損はしてない・・・損はしていないけれども、利益が今回と1万7千円も違うことになります。
以上、悪い例でした。
なんでこうなった?
本当は全部NISA口座で買えればいいですよね?でも上限があります。120万円という枠があります。
NISAが始まった当初は、年間100万の枠なんて使いきれないよー、と思っていました。
が、これが結構簡単に使い切ります。
1単元20万円の株を買って、売却しても、NISAの枠は復活しませんので残り100万円になります。これを6回繰り返せばそれでその年の非課税枠は終わりです。1単元が高ければあっという間に使い切ります。
現にエレコムを購入したのは2016年の12月で、NISA枠を使い切ってしまった後でした。
そうすると今度はちょっと考えます。
NISAの枠をとっておいた方がいいんじゃないか?
そこで売買の時にどちらの口座で保有するのがいいか考えるようになりました。
年間に購入する株が120万円未満
「購入する」金額です。売却は関係ありません。
迷わず全部NISA口座にしてください。
全部非課税!ばんざーい!!
年間に購入する株が120万円以上
しつこいようですが「購入する」金額です。売却は関係ありません。
NISA口座か特定口座か迷う必要があります。
私はNISAが始まったころの特集を鵜呑みにして(「NISAで株主優待株を買おう~」「NISAは中長期の資産形成向きです」みたいなの)優待株をNISA口座で保有してしまいました。理由も大して考えずに。
これが良くなかった!
株主優待に税金はかかりません!
だから別にNISA口座で保有する必要はありません。
それに優待目当てということは長期保有になります。そうすると利益がのっていてもなかなか売れない株、ということになります。(私の場合)
せっかくの非課税が生かしきれない!!売却益が非課税なのに!
特に中長期向きということもありません!
短期でも非課税は非課税です。
結論
NISA口座にむいている株
- 値上がり益が期待できる
- 高配当
NISA口座に向いていない株
これに当てはめると先述のフォーイグザンポーは全く逆でした。
エレコムは配当もまあまあだったし値上がり益を期待していました。
西松屋はずっと保有していようと思っていたし、配当もいまいち。次買う時は特定口座にすると思います。
まとめ
想像力には限界があって、計算も苦手なのでなんとなくでもとりあえずNISAを使ってみて4年・・・感じたことを書いてみました。
制度も変わるかもしれないし、5年の非課税期間終了が迫ってきている銘柄もあります。移管やロールオーバーでどんなことが起こるのかいまいちよくわかりませんが、現時点では「NISAってありがたい!」と思っています。
あとは悪い例を増やさないよう、もっとうまく付き合っていけるよう、経験を積んでいきたいです。