運動会終了!闘争心をあおることは大切みたいです
長男、幼稚園生活最後の運動会が終わりました。
竹馬必須
長男の通う幼稚園では、運動会で年長さんは竹馬をやります。
我が家の長男は、おっとりタイプで闘争心が薄いので「なにがなんでもやってやる!」みたいなことが無く、それでいて運動神経がいいわけでもないので、これまで周りの子たちが出来ることも出来ないままで育ってしまいました。
縄跳び、コマ回し、うんてい、鉄棒・・・。
もちろん竹馬も乗れません。
乗れませんでした!
夫、憤慨する
運動会で一人だけ竹馬に乗れないのもかわいそうだと思い、夫に特訓を依頼しました。
竹馬は園で貸し出しをしてくれるのですが、次の日には返却しなくてはいけません。
片道1.3キロを徒歩+ベビーカーで通っているので、毎日借りるのはちょっとしんどい。
週末なら短くても3日間は練習できるので9月以降週末を狙って借りてくるようにしました。
初めて竹馬を持って帰ってきた日、庭から聞こえるのは夫の怒声と長男の泣き声・・・。
「どうしたのー?」と声をかけると、夫が「ダメだ・・・あいつは性根が腐ってる」と。
聞けば教えても「ああん!できないぃ。」みたいな感じで、全然やる気が感じられないとのこと。
隙あらばすぐ別の遊びをしようとするので「竹馬をやれ!」というと、「いやだ」と言ってオイオイ泣き始めたそうです。
私、反省する
私自身運動神経が鈍く、出来ないことも多かったためか、長男のそういう部分を許容しすぎてしまっているところがありました。
自覚もありました。
正直、心のどこかに「鉄棒や竹馬が出来なくても別に生きていけるし・・・」みたいな気持ちがあったと思います。
それを見透かされていた・・・とまでは言いませんがこちらの気持ちが少なからず子育てににじみ出ていたのだろうと思います。
かけっこで、長男が真ん中ぐらいを走っていればそれだけで嬉しかったし(すごい!ビリじゃない、とか最後まで走ってえらい、とか)特に一番になって欲しいと思ったこともありませんでした。
夫から「いっちょんと長男は違う人間。長男は親のやり方次第でもっと出来るかもしれないし、出来ると嬉しいかもしれない、期待されると嬉しいかもしれないのにそれをしてやらないのはかわいそうだ」と言われました。
ちょうど同じ頃に、長男の習い事の先生からも「もっとできるはずなのですが、周りを見て手を抜いてしまっている部分がありますねー」と言われました。
私、間違っていたかもしれない。
これをして欲しくない。こうなって欲しくない。
長男に対する向き合い方が、なんというか消去法?のような感じでした。
究極、生きていて幸せならそれでいい、みたいな。
こうして欲しい。こうなって欲しい。
という考え方が著しく欠けていたと思います。
もっと子供に期待していいのかもしれない。
期待は苦悩のもとではあるけれども、すると楽しい気持ちになるのは知っています。
本来なんにでも期待しやすい人間です、私は。
重いかもしれない、長男を苦しめてしまうかもしれない、とも思いましたが、このまま長男が何もできず、出来ないことを悔しいとも思わず、自身に何かを期待することも無い人間になってしまうのはイヤです。
頑張ってみよう!
ダメだったらまたやり方を変えればいいのだから。
特訓と洗脳
夫は仕事が忙しくなかなか竹馬の特訓が出来ません。
加えて雨の日が多かったので週末だけでは間に合わない、と判断し平日も天気のいい日は竹馬を借りるようにしました。
厳しい言葉もかけるようにしました。
正直本人よりも親の方が必死です。
滑稽だろうな、とか恥ずかしいなとかそんな気持ちもわきましたがそこはフタをして、私は公園で松岡修造になりました!
「もっと熱くなれよ!」
「なにやってるの?!そんなんじゃ一生できないままだね!!」
「そうだ!その調子!!君の頑張る姿は最高だ!」
「指が痛い?そんなのは必死になれば気にならなくなる!必死な君が見たいんだよ、私は」
※竹馬の練習です。
普段の会話でも「運動会で一等賞とって欲しいな~」とかあえて言うようにしました。
長男は「一等賞とって欲しいの?」と意外そうに言いました。
・・・ああ、やっぱり。
そういうものに対する欲が全然無い子に私がしてしまっていたようです。
「参加するだけで上出来」
悪いことではないけれども、そんな考え方をするのはもう少し大きくなってからでいい。
一等賞になるうれしさ、ダメだった時の悔しさ、そういうのを経験した上で勝負にこだわるこだわらないは決めて欲しい。
それからというもの、会話の端々で闘争心をあおるような言葉をかけるようにしました。
竹馬乗れた!その他もろもろ一等賞だー!
そして迎えた運動会当日、何とか竹馬に乗ってゴールすることが出来ました。
漫画のような話ですが、その他のかけっこや障害物競走も一等賞でした。
今まで長男が運動で一等賞になるところは一度も見たことが無かったので、今回が初めての一等賞でした。
長男、嬉しそうでした。
「やったよ!お母さん!ぼく一等賞だった!!」
ビデオには私が盛大に鼻をすする音が入ってしまいました。
感動をありがとう!!
まとめ
正直今回のやり方が正しかったのか、今でも私にはわかりません。
叱って何かをやらせる、というのには抵抗があったし、「それ勝て!追い越せ!一位になれ!」と言うのも不本意でした。
自分で楽しんで、夢中になって上達してくれれば一番良いのですが、殊運動に関しては長男は中々自発的に、とはいかないみたいです。ゲームはやるのにねー・・・。
そこに親の一押しがあることで成功体験を積む、一等賞の嬉しさを味わうということにつながったのも事実・・・。
習い事の方も「ここ最近急に伸びましたね」と先生からお言葉が。
夫曰く「親の過剰な期待や一貫性のない言動も経験してうまくさばけるようになっていく。将来他人から熱心な指導受けた時、良くも悪くも上手に受け止められるように、今のうちに厳しくすることがあってもいいんじゃないか」とのこと。
ふんふん、そうかもしれないね。
でもとりあえず、これでしばらくは松岡修造にならなくて良さそうなので一安心です。